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煌鬼「起きたか?」
あーこいつの目は俺たちを映していない…
さっきは俺を見てくれたのにな…
悠「あんたら、なんで俺を助けた?あと可愛くなんかねぇから。」
馨「そんなことないわよぉ?とても可愛いわ♡」
煌鬼「サシで話をするか…お前ら出ていってくれ」
馨「わかったわ」
颯「りょーかい」
さて、これで少しは話しやすくなっただろうか…そうでもねぇみてぇだな
悠「俺を助けてなんになる?」
こいつの目は本当に何も写していない…俺の事さえ空気と同等らしい…
煌鬼「お前を俺たちの仲間にしたい、これがお前を助けた理由だ。」
早く俺達の仲間にしてこいつをその暗い世界から助け出したい…敵だとか味方だとか関係なく、そういう奴は助けてぇんだよ。
悠「ばっかじゃねぇの?俺はあんたらの敵だ。俺のことを哀れんでいるなら余計なお世話、今日だって身体がこんなにボロボロじゃなきゃあんたらには勝ててる。」
あぁ、こいつの心には触れられないんだな…目を見ただけででかい心の壁を感じる。話しかければその大きさが普通の人とは違うことも分かる。
悠「まぁ、たしかに俺は利用価値あるよなぁ…敵の1人を捕まえたんだからな…」
虚しさが含まれた一言だった。何故かこいつにそんな顔も目もして欲しくなかった。
ガバッ
悠「ッ?!何するはなせっ!」
煌鬼「嫌だ。お前震えてんじゃん。それに体も冷えてる。」
咄嗟に抱き締めてしまった。だがこれでよかったんだろう…震えが止まってるしな。
グイッ
煌鬼「うわっ。ど、どした?」
悠「もういいだろ。離れろ。」
ボソッ…
悠「他人ってあったかいんだなぁ…」
煌鬼「なんか言ったか?」
悠「別に…言ってねぇよ」
煌鬼「そうか…」
悠「つか、でてけ。1人になりたい」
煌鬼「逃げないでくれよ…?」
悠「体力ほぼ残ってないのに逃げれねぇよ。」
ぽんぽん…
煌鬼「っ/////」
なっ、わ、笑った?!え、頭なで…は?!
悠「あ〜わりぃ、昔よく遊んでたチビと似てて、つい撫でちまったw」
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ…ギャップ萌えってこれか?!これなのか?!…不覚にもときめいてしまっただろうが?!
煌鬼「そ、そうかよ///じゃあ俺は仕事あるしし片して来るわ。飯、持ってこさせるけどなにか食いたいのあるか?」
悠「ん〜…コーヒープリンが食いたい」
・・・デザートじゃね?
煌鬼「それ、デザートだぞ?」
悠「でざーと?なーんかアイツらもそんなこと言ってたなぁ…よくわからん。とりあえず俺のご飯だからよろしく」
煌鬼「お前よく今まで生きてたな?!」
悠「は?能力者は大体そんなもんだろ…多分」煌鬼「普通に腹減るけど?!ちょ、今までの食生活きかせろ?!」
結局仕事すっぽかして悠から聞き出したことは…
朝:何も食わず
昼:何も食わず
夜:何も食わず…信じられっか?!
煌鬼「いつも何を口にしてるの?」
悠「コーヒーとかコーヒープリンとか、甘くない固形物?に緑茶とか、あとは…酒と、殺しっ!」
とか言ってるし…よくここまで育ったな…
悠「そういえば、仲間だった奴らからよく口に固形物突っ込まれたぞ?(どやっ)」
煌鬼「どやっじゃねぇ!なんやその固形物食ったえらいだろ?感!やめろっ?!」
悠「いらないから趣味で食ってるんだと…違うのか…」
え。大丈夫かこいつ…
煌鬼「わかった…お子様でも食えるうっまい固形物運ばせる…大人しくそれを食ってくれ…」
悠「おい、子供扱いすんなよ(むすっ)」
煌鬼「そんなんじゃねぇよ」
少しは目に光が戻ってきたし、ちゃんと笑えるようだな…とりあえずひと安心か…まだまだ不安が残るが…ってなんで今日拾ってきた(?)ばっかりのやつ、こんなに気にかけてんだ?!俺らしくねぇな…まぁいい。とりあえず外で聞き耳立ててるヤツら呼ぶか…
煌鬼「おいこら!聞き耳立ててる奴らでてこい。んでこいつに固形物の飯持ってこい!弱ってても食えるやつな」
そうして俺は部屋をでてのんびり遅刻した。
部下にちゃんと怒られました。
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