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告白
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柔らかい口唇を堪能し、放し、もう一度口づけようと顔を近付けたところに手の平が差し出される。ダメのサイン。
「キスしちゃダメ?」
自分の腕の下に組み伏せられている、少年に向かって問い尋ねる。ダメと言われたら実力でもう一回くらいは奪ってやる、と思いながらも一応質問の形を取ってみる。
「ダメじゃないけれど、ちゅうするならスキって言って!!!」
呆気に取られる。俺はよっぽど間抜けな顔をしていたに違いない。俺の下からモゾモゾとやわな拘束から逃げ出したヒナが距離を取って、同じことを繰り返し言ってから、やっと現実に戻って来た。
「ちゅうするならスキって言って!」
やっと理解した頭が、今度は間を置くことなく言葉を紡ぐ。
「好きです」
その言葉を聞いたヒナがほにゃあと笑う。あ。よかった。嫌われてはいないんだ。
「前からいいなと思ってたんで、俺と付き合ってください」
相手に分かり易いように言葉を選んだ。こんなこッ恥ずかしい表現をするのなんて、はじめてな気がする。それでも、
それでも、何としてでもこの子が欲しかった。
いーよ、と小さな声が聞こえた。首は真横を向いて、顔はこちらから見えない。
「俺に言わせといて、ヒナは?」
言わないの?そう言ってから、押さえていた手を離してやる。ゆっくりと上半身を起こすのを、手伝う。
がばっと抱き着いて来て、小さな声で ヒナも!というのが聞こえた。
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