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逢瀬
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kyrt入ります。(R表現有)
地雷な方はお気を付けて…
ーー
「 キヨくん、お昼一緒に食べよう 」
「 ね、キヨくんお父さん元気?また家に遊びに行きたい 」
「 キヨくん、指輪しないの? 」
「 ……うるっっせぇな!!!
キヨくんじゃねぇ、もうそういう歳じゃねぇから。昼飯も1人で食うし。指輪は…要らなくなったんだよ。
だから、あっち行けよ 」
「 冷たいなぁーキヨくん。じゃあ俺生徒会長と食べよっかな、お昼 」
そう言って、怜斗はお弁当の包みを手に教室を出て行こうとした。
「 待っ、待て! 」
そう。今はお昼ご飯の時間。
この高校は給食制ではないから、家からお弁当を持ってくるか購買を利用するかの二択だった。
「 ん?どうしたのキヨくん 」
「 っ生徒会長…佐々木先輩と食うなら、俺と食べてよ 」
「 いいの!?ありがとうキヨくん、キヨくん購買でしょどうせ 」
「 どうせってなんだどうせって 」
つい、笑みを零す。
「 あ、笑った 」
「 …笑ってねぇよ 」
ーー
購買でパンを購入した俺に、
お弁当を持った怜斗が屋上で食べたいと言って聞かないので、俺達は屋上へとやって来た。
カンカンと太陽が照り付けるこの季節に屋上へ上がる物好きなんて、俺達ぐらいだった。
「 暑いねーキヨくん 」
「 おん… 」
暑い暑い、と言いながら怜斗はブレザーを脱ぎ、ネクタイを緩めた。
「 お、お前… 」
「 キヨくんも脱いじゃえば? 」
へへっと笑う怜斗に乗せられて、そうだなぁなんて言いながら俺もブレザーを脱ぐ。
そしてその様子を見た怜斗が、一言。
「 …あ、やっぱり 」
「 ……?やっぱりって、んだよ怜斗 」
「 その銀色の、木の葉のネックレスさ、生徒会長とお揃いだよね 」
「 っ…!! 」
「 なに2人してワイシャツの下に隠してるの?なに?付き合ってるの?キヨくんは…………
キヨくんは、俺のものなのに 」
「 お前、何言っ__ 」
「 ねぇ。キスしてよ。キヨくん 」
「 ……は…? 」
読めない。掴めない。
まるで、空気のように。
「 ね、なんで俺がわざわざ引っ越してきたか分かる? 」
「 …怜斗、医大入るって……意気込んでたのに…そういえばそうだよな…なんでお前、こっち来たんだ…? 」
「 キヨくんが引っ越しちゃったからだよ 」
その言葉に、息を飲む。
「 医大だって俺は別に入りたくなかった。
だけど、キヨくんが入るって言ってたから俺も頑張った。
ずっとお隣さんで、同じ幼稚園で、同じ小学校で、同じ中学で。
高校も大学も一緒って、思ってたのに。
キヨくん、引っ越すなんて駄目だよ? 」
「 っそれはマジで…悪かったって。でも、会社の事情だって説明しただろ 」
中学三年生、まだまだ俺の精神は子供で。
親から聞いた受け売りの事情を、怜斗やほかの中の良い友達に話したはずだ。
「 あれキヨくんの言葉じゃないでしょ。
お母さんとかから聞いた、受け売りの言葉でしょ?
俺は、キヨくんの、キヨくんの言葉が聞きたかった。…俺、ずっと寂しかったんだけど__ 」
「 …ごめん 」
そう言って、怜斗の顔をぐっと近付けてキスをした。
「 やっと…触れてくれた 」
満足そうな、悦に入った表情。
「 ね、キヨくん。俺まだ満足してないし…ネックレスのことも許してないよ?
生徒会長と、シたんでしょ? 」
どうして、それを。
「 俺に隠し事出来るなんて思ったら、大間違いだよ。
キヨくん…きて? 」
ネクタイを外して、ワイシャツのボタンを外していく怜斗。
「 …最初で最後だからな… 」
最初で、最後。
確かに怜斗とは幼少期から一緒だったけど、こういう行為をしたことは一度もなかった。
だけど。怜斗が俺に向ける視線は、いつだって熱を帯びていて。
「 …早く 」
「 …そう焦んなって 」
そう言って、俺はズボンのベルトを外し、ワイシャツを脱いだ。
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レトルトさん(怜斗くん)はキヨさんが全てであって欲しいですね キヨくんいてこその俺の人生みたいな
そしてレトルトさんは誘い受けだと素敵だな~~とおもいます。まる。
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