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生徒会問題?
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続きは、気分が乗ったら。
(…怜斗には悪いけど、俺が今好きなのは佐々木先輩なんだよなぁ……)
そんな事を思いながら、教室に入って窓際の自分の席に着く。
ふと、怜斗の席が目に入る。まだ空席だった。
図書館やグラウンド、体育館から帰ってきたクラスメイト達はだらだらと教室でそれぞれ駄弁っていた。
担任の先生が、黒板に 『今日の五時間目の授業は、数学ではなく学活です。生徒会からお知らせがあるそうです』
と、書き出した。
クラスメイトらが煩くしているせいで、先生が何を言っても聞こえないのだ。
だから、黒板に書き出す。
すると、ギャーギャーからザワザワにみんなの声色が変わっていく。
「学活?ラッキー!」
「生徒会ってなんだろう」
「 すみません、遅れました 」
ガラリと、ドアを開けて入ってきたのは怜斗だった。
少しの、静寂。
すると、フレンドリーな女子が声をかける。
「 あ、香坂君!数学じゃなくて学活に変わったみたいだよー。
ね、先生、香坂君まだ学校来たばっかりだしこのくらいの遅刻許してあげてくださいよっ 」
うふふ、なんて笑い声まで付け加えて。
「 あー…それもそうだな。香坂、座れ 」
そうして、怜斗が席に着いた瞬間。
佐々木先輩と、二星先輩が。
俺達の教室に足を踏み入れた__。
「 失礼します。生徒会長の佐々木と 」
「 失礼します。生徒会長補佐の二星です。生徒会のお知らせに来ました 」
佐々木先輩が、喋り出す。
昨日俺とキスをした唇で。
「 早速ですが、今回私達が皆さんに知らせたいこととは__生徒会に、新しい人を入れることになりました。
このクラスでも2人、立候補する人を決めて、明日までに生徒会に連絡をお願いします 」
先輩が昨日、俺に言っていた通りだった。
__二星先輩が、ふとこんなことを発言する。
「 えー、参考程度に聞きたいのですが、今立候補しようと考えている人、思った人はいますか? 」
皆周りを見ている。
手を挙げる人は、いない__ように思えた。
「 はい!俺と…俺と、キヨくんが立候補します! 」
は。…………は?
「 いやちょっと待っ___ 」
「 お、ありがとうございます。二星、いちおうメモっといて。
他に立候補するに人は__ 」
5分ほど経っただろうか。
他のクラスメイトたちは皆下を向いて先輩らと目線を合わせないようにしている。
「 あー…じゃあ香坂君と、清川…ですね。
明後日に選挙をします。
他の学年からも2人立候補が出ていますから、合計6人と戦ってもらいます。
それぞれのスピーチと、俺達生徒会の推薦によって決まります。
よろしくお願いします、失礼しました 」
サラサラと事前に書いたであろうカンペを読み上げて、佐々木先輩と二星先輩は教室からはける。
俺と、怜斗が。
生徒会に__?
その日の日程は、週に一度だけある5時間で終わりの日。
予想以上に早く終わってしまった為、まだまだ5時間目が終われないぐらいの時間。
「 あー…元々数学の予定だったから、数学の自主勉強か読書をしてあとの時間を過ごして下さい。帰りの会くらいになったらまた来ます。
トイレは各自自由に行ってください 」
そう言って、担任も教室から出ていった。
読書も勉強も好きじゃねぇけど。
俺が、生徒会に入るため。……と言うより、佐々木先輩と一緒にいるため。
「 真面目にやってみっかな… 」
そう言って、数学の教科書とノートを取り出した____。
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