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【番外編】あったかもしれない、ふたりのおはなし。
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こちらは「あったかもしれない」という、番外編でありIFのような、佐々木先輩と二星先輩の2人のお話です。
時間軸的には、「生徒会問題?」で、
「 あー…じゃあ香坂君と、清川…ですね。
明後日に選挙をします。
他の学年からも2人立候補が出ていますから、合計6人と戦ってもらいます 」
と言ったあとのことになります。
本編とそこまで関係はないので、お時間のある方のみお付き合い頂ければ嬉しいです。
ちなみに、この小説のアクセス数が3000を超えたため、書かせて頂きました。感謝します。
では。ごゆっくりご堪能下さい。
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「 あー…じゃあ香坂君と、清川…ですね。
明後日に選挙をします。
他の学年からも2人立候補が出ていますから、合計6人と戦ってもらいます。
それぞれのスピーチと、俺達生徒会の推薦によって決まります。
よろしくお願いします、失礼しました 」
そう言って俺は、前日に書いたメモをポケットにしまい、二星と共に一年の教室から出て行く。
ガラガラ、としっかり扉を閉じた瞬間。
「 まさか清川と香坂君が立候補するなんてなぁ 」
「 意外だったか?清川はアクセ全部外してるし、今日の朝テスト二人とも満点だったんだってよ 」
「 なんでそんなの知ってんの 」
先生に聞いた。先生から色々聞きすぎ。
気楽な笑いが俺たちの間で起きる。
「 はー、3階の教室戻っか。明後日推薦と選挙かあ… 」
「 気が重いねー。……ね、良介 」
「 おん? 」
「 …俺達がなんで仲良くなったか、覚えてる? 」
自分の記憶を掘り返してみるけど。
「 わりぃ、覚えてねぇわ 」
「 そっか。……俺、昔は高校休みがちでさ。そんでクラス委員だった一年の頃の良介が、俺の家に度々来てくれて…学校今みたいに行けるようになったんだよ 」
「 あー…そういえばそんなこともあったな。
作業と勉強漬けの日々で忘れてたわ 」
へへへ、と笑うけど。
ほんとは、覚えてるんだよ。
「 そう…ね、二星じゃなくて__迅って呼んでくれてもいいんだよ? 」
「 ……じん、 」
「 ふふ、ありがとう…忘れないから 」
じん。
どちらからともなく、キスをして。
二星が俺に憧れて、生徒会に後から入ったのは知っていた。
今こそ俺は清川に惚れ込んでるような気がするけど、
高校入ってからの3年間。俺はお前に支えられたんだ。
生まれた時から、きっと友達だったよね。
何にも代えられないくらいの友情を、君に。
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