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《凛》
また…同じこと…の繰り返し。
痛む身体を持て余し、寝返りを打つ。
ぃ…た…。
______ 昨日の夜は…職員だった。
D事件で、従兄弟を失ったって…泣きながら、僕を犯した。
今日の昼は、施設の三人。
面白がって、僕をいたぶりながら、次々に犯した。
まだ…お腹と尻が痛い…。
服を身に着けて、壁に縋りながら部屋の外に出ると、
「5分以上かかった。
お仕置きだ!!」
足を払われ、転んだ僕の髪を掴んで、廊下の端から端まで引き摺り回す。
「ぃた!!離してっ!!」
僕が、暴れて痛がるのを、ゲラゲラ笑い見てた。
「いいか!言いつけたら、こんなもんじゃ済ませねーぜ?!
おまえは、俺達の玩具。
わかったな!!」
髪を離され、蹲った僕にそう言った。
「じゃあな!」
「また、遊ぼーな!」
僕に…拒否権は無い…。
職員に言ったところで、信じてもらえない。
職員は、みんなD事件を知ってるから。
あの犯人の子なら、まぁ多少は…と思っている。
中には、そんな事思ってない、という人が居ても、波風立てるのが嫌で、黙ってる。
この間の施設もそう。
起って間もないのと、同じ街で被害者に繋がる人が、多かったし…これより酷かったかも。
「……けほっ…けほっけほっ!!ごぶ!!…!!」
咳…出て…来た…!
薬…。
「うるさいぞっ!!」
早…く…薬!!
咳込みながら、薬、探す。
「…はっ!はっ…け…ほっ…。はっ…。」
………収まっ…て…来た…。
……よかっ…た…。
息を潜めてると、同室の人は、はぁっとため息吐いて…次第に静かになる。
あ…
雨…降ってる…。
音…がする。
ぽたん、ぽたんって…。
次第に…ザアザア降りになって…。
雨…好き。
雨…
…ひな…どう…してるかな?
黙って来て…また怒ってるだろうな。
前の施設の時も…別れたまま…だった。
神原先生、まだ知らない頃で、…探す手段なんかネットくらい。
それに、ひなは、ネットに疎い。
僕も…だけど。
ひなは、親に管理されて、通話とメールだけで満足してる。
うん、ひなは野球バカ…だもんね。
ねえ、ひな?
野球…してる?
試験…どうだった?
ひなと…喋りたい…な…。
でも…会わない……。
会ったら…いけないんだ…。
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