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《日向太》
甲子園、の予選の第一試合で、負けたーーっ。
俺は、レギュラーでもなかったし、応援する事だけしか出来なかったけど…うぅ…。
三年の先輩は、この試合が最後で引退…みんな泣いた、俺も泣いた。
三年の先輩は、逆に泣いてなかった。
来年は、頑張れよって。
うん!来年こそは!!優勝だっ!!
いや、せめて、ベスト8…いや、2回戦…。
とにかく、頑張る!!
知らん間に、秋が来ても…凛の行方は、一向にわからない。
わかる方法、あるんだろーけど…。
そーだよな、どっからともなく凛の家、嗅ぎつけて嫌がらせする人、いるし…。
しかし、俺にはさっぱり、わっかんね……。
でも!!
諦めるもんか!!
練習の合間に、探し出してやる!
なぁ、凛?
どうしてる?
試合負けちまったの、知ってるかな?
部活の仲間と、来年こそリベンジ!!って、俺、頑張ってるよ。
後は相変わらず、友達と莫迦やって、追試受けまくりで。
ひなは、友達多いからって、前から言ってたもんな。
だから、僕の所、あんまり来なくていいよって。
嘘つけ。
行ったら、密かに嬉しそーなの知ってんぞ?
…わかってんだ。
おまえが、気使って言ってくれてんの。
でも!そんな心配は無用だって!
小学生の頃からの幼馴染に、気使うなってんだ。
なんかさ…
なんか凛の皮肉な言葉や、笑顔見ねーと、
なんかこう…ムズムズする。
会いたくて会いたくて…堪んなくなる…。
凛…
どこに居るんだよ…?
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