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もう、元来た道に引き返そうとした、その時
雨…?
ぽた…ぽた…と降ってきた雨は、あっという間に、激しさを増す。
橋を見つけて、大急ぎで避難する。
「…!…!…!…ヒュ…!!…!」
……走ったら…息……!
なんとか……だましだまし息を整えて…。
……あ…め……
雨…の…音…
______ ダイ…ジョウブ…?
______ ダイジョウブ?
うん…
大丈夫…ほら…も…息…楽だよ?
______ ダイジョウブ?
______ ダイジョウブ?
うん。
大丈夫。
大丈夫だから。
……ありがとう…。
雨やどりしながら、ぼんやりしてると、
「おっ!!Dじゃん!!」
土手の上にいるのは、いつもの三人組…!
しまった…今日は、高校、早く終わったんだ!!
「今日は、診察日…W病院っつったら、向こうだから…もしかして、もう終わった?」
土手から降りて来る。
「あ、病院の領収書!
ラッキー!!もう、解禁だー!!」
「甚振り切れなかったからなー。
おまけに外で会うなんて、ついてるなぁ!!」
「そうそ!どこの誰かわからない奴と、喧嘩した事に出来るし!!」
「あらーー?震えてんの?」
施設内では…いくら奴らでも…そう酷い事は出来なかった…。
でも…。
震えが…
止まらない…。
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