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26R-18
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「だって、男同士だとそこ使わねーとできねえじゃん。だから馴らしてやろうと思って」
「俺はしたくない」
「なんで?付き合ったら普通セックスするだろ?」
「それは、そうだけど、でも俺は」
まずは手を繋いでキスをして…それから初めてはベッドの上がいい。
そんな思いが心から溢れ脳内をぐるぐると巡るが、小糸に恥ずかしい奴と引かれそうで言葉にできない。
黙っている俺を見て、小糸が露骨にため息をつく。
立ち上がった小糸に俺は縋るような視線を向けた。
「どこ行くんだよ?」
「鈴賀がさせてくれないなら、他の奴探そうかなって」
俺はその言葉に思わずあんぐりと口を開けてしまった。
「俺、自分で言うのもなんだけど、性欲強いんだよな。だからってオナニーばかりじゃ飽きるし。お前がしたくないっていうなら、無理強いはできない。だけど俺ばっかり我慢するのもおかしいだろ?」
混乱しながらも、俺は小糸の今言った内容は必死で考えた。
そもそも俺は性欲がほとんどないし、自慰だって、二週間にいっぺんすればいいほうだ。
だから性欲が強いという小糸の辛さは分かってあげられないかもしれないけれど、付き合っている相手がいるのに、他の人を抱きたいって思うこと自体が理解できない。
その相手にも俺にも失礼じゃないか。
黙ってしまった俺に小糸はため息をつくと、背を向けた。
「まっ、待って」
小糸が振り返り、俺たちは見つめ合った。
「俺が最後まですれば、小糸は他の人を抱いたりしない?」
「ああ」
俺の問いに、小糸が頷く。
俺は立っている、小糸に右腕を上げ、触れようとした。
「なら、いいよ。しよう」
正直小糸の考えは腹が立つし、理解もできない。だけど俺はそんな小糸に、心底惚れてしまっているから。
小糸は俺の右手を掴むことなく、口角を上げると、俺の両肩を押し倒した。
小糸はポケットからコンドームとジェルを取り出した。
ゴムを自分の人差し指に被せ、ジェルを纏わせると俺の内部に埋めてくる。
「痛い?」
「痛くはないけど、なんか気持ち悪い」
「やめる?」
小糸が内部を指で動かすのを止めずに聞く。
俺は首を振るとまっすぐに小糸を見つめた。
「やめない」
そんな俺に小糸はふっと笑った。
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