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『一目惚れ』*3
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Souside
今でもあの時のこと一つ一つを鮮明に覚えている。あの澄んだ瞳、色白の肌、キレイで大人っぽい声。あの時のことを考えると、今でも胸の高鳴りが抑えられない。この気持ちがなんなのかは、すぐに分かった。
僕はあの人に恋したようだ。
またあの人に会いたくて、会って話をしたくて、居ても立ってもいられなくなった。でもあの人は僕よりはるかに忙しくて、僕にかまってる時間なんてないだろう。でも、この気持ちはおさまらないものだから、ずっとモヤモヤが続いていた。
すると
「そうちゃん?大丈夫?最近ずっと元気ないけど…」
と、たまたま家に来ていたEveくんに声をかけられた。
突然のことだったので僕はしどろもどろになりながら
「へぇ!?い、いや?別にそんなことありませんよ!?」
なんて、明らかにバレバレの嘘をついた。
そして当然のことながら
「うっそだー!絶対なんか隠してるでしょ!このEveくんにはすべてお見通しなのだー!Ψ( `▽´ )Ψ」
なんて言ってきて、そのEveくんの言葉に僕はクスッと笑ってしまった。
それで僕の気持ちが緩んだのかはわからないが、
この人に相談することにした。
話を聞いたEveくんは
「へぇ!そうちゃん、そらるさんのこと好きなんだぁ!で、またそらるさんと会いたいのね。
そういうことなら任せなさい!絶対またそらるさんと会えるから(ニコッ)」
と、自信満々に言ってきた。
なぜそんなに自信があるのかは分からなかったがとりあえず「うん!」と返してこの話は終わった。
その日から三日が過ぎた頃、Eveくんから電車が電話がかかってきた。
電話に出るといきなり
「あっそうちゃん!実はね!すっごいいい提案を持ってきた。」
と、すごい上機嫌な声が返ってきた。(違う人だったらどうするんだろ)
「昨日まふくんから電話がかかってきて〜」
まふまふさん?なんだろ、仕事の相談かな?とかって思っていると、
「今度ひきフェスやるから二人も出ないかって!」
その言葉に僕は携帯を落としてしまいそうになった。
「あ、もちろんそらるさんも出るよ!」
それを聞くと僕の鼓動はまた高鳴ってどうしようもなく嬉しくて、ついつい身を乗り出して
「出ます!絶対に!用事あっても出ます!風邪ひいてても、意地でもでますから!」
と、言った。その言葉にEveくんは
「いや、流石に風邪ひいてたら休んでね?」
と冷静に言葉を返した。
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