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4月25日
悲しむのはもう慣れた。
薫は度々記憶が戻っては、記憶を消した。
病院に行けと言うと、震えて泣きだした。
「僕は自分の症状がわからない。でも、結果をみるのは恐ろしく怖いんだ」
と、言っていた。
本当は、泣いている薫を引きずってまで病院に連れて行きたい…
一度記憶が戻った時に、セックスをした。
が、それ以来触ってもくれない。
触ってほしい…
抱いて欲しい…
琉「自慰しようかな…」
薫が触ってくれないから…
俺はこの前、初めてオナニーをした。
射精しても、足りない…
体の奥が突いてほしいと嘆いていた。
琉「俺ってこんなに変態だったかな」
思考変態なのは知っていたが、体まで変態だとは思わなかった。
琉「薫に触られたいよ…」
薫がいない世界なんてあり得ない。
薫がいないと生きている意味がない。
琉「死にたい…」
悲しむのは慣れた。
でも
悲しむのは嫌いだ。
その日俺は
手首を切った。
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