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倉田Side
6月20日
蓮「三谷、まだ美丘の事好き?」
琉「好きだよ。薫の記憶が戻るまで、俺は薫の事を諦めない。」
蓮「そっか」
正直、もうやめてほしい。
三谷は一向に痩せていくばかりで、顔色も悪いし目の下のクマもすごい。
こんな状態になってまで、まだ美丘の事を好きだなんて…
可笑しいだろ。
俺は話をちゃんと聞いていないけど、恐らくこうだろう
あの事故の日から、美丘の記憶から三谷は消え去ったんだろう。
そして、たまに記憶が戻っているのだろう。
たまに戻る事に希望を感じて、三谷は諦めきれていないのだろうな。
アタリだろ?
でも、美丘は最近よく記憶が戻っている気がする。
でも三谷は病んでいってる。
これは何か意味があるのか?
息抜きさせた日は、なんとなく元気になった気がしたんだけどな…
1回じゃダメなのかな…
俺は、美丘は若干怪しいと思うんだよな…
何か三谷を騙してる気がする
話し聞くか。
蓮「三谷、俺ちょっと席外すけど…。大丈夫か?保健室行っておくか?」
琉「うん…ちょっと横になってようかな…」
最近は素直に言う事を聞く。
反抗する体力が削られているのだろう。
今、気力だけで生きてる状態なのかな…
蓮「美丘、ちょっといいか?」
薫「?…いいけど」
美丘を、屋上へ呼び出した。
昼休みでも、端の方は人いないんだよな。
え、何で屋上開いてるかって?
ウチの学校は元々校則が緩いんだ。
指定の制服を着ていればあとはどれだけ崩れててもいい。
ただ、3年生になると、進学関係、就職関係もあり、校則が厳しくなる。
つまり2年間は自由だ。
この前尾行した藤谷も、髪の毛が赤茶色に染まってるし、三谷だって明るい茶色だ。
俺は…緑っぽい黒だな。
って、こんな話はどうでもいいんだ。
薫「どうしたの?」
蓮「お前、三谷をどうしたいの?」
薫「どうって…?」
蓮「これ以上壊す気か?」
薫「…そうだったら?」
蓮「許さない」
薫「倉田くん、琉の事、好きでしょう?」
蓮「なっ…!」
薫「ふふっ、図星だねぇ♪あー…すっごく邪魔だねぇ…殺していい?」
蓮「は…?」
美丘はクスクスと笑いながら、胸ポケットから果物ナイフを取り出した
え…?
嘘だろ?
本当に、俺…
殺される…?
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