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蓮「はっ?!」
すごく長い夢を見ていた気がする…
刺された跡は残ってない。
夢…なんだよな
俺、死んでないんだよな…?
いつも通り朝食を食べて、いつの通り登校する
変な胸騒ぎ
俺、生きてるよな
頬をつねると、痛みはあった。
生きてる、俺は生きてる
リアルすぎる夢を見ていただけなはずだ
三谷は?
三谷は、大丈夫なんだろうか…
学校に着き、教室に入る
あ…
蓮「嘘だろ…?」
いつも俺はほぼ1番乗りで教室に着く。
でも、今日は先着がいた。
手首から血を流して、涙を流しながら笑っている三谷の姿があった。
蓮「三谷?!大丈夫か?!」
琉「はは…っ、は…っ、ははは…」
焦点が合っていない。
どうしよう…
どうすれば…
蓮「琉!!!!」
琉「っ…!」
いつも美丘が呼んでいる呼び方で呼んでみた。
三は目を見開き、俺を見た
琉「く…らた…?」
蓮「大丈夫か?すぐ止血してやるからな」
持っていたハンカチで三谷の腕を縛り、血液の流れを止めてやる。
腕が冷たい。
三谷の机には多量の血がある。
とりあえず保健室だ
蓮「立てるか?」
琉「うん…俺…」
蓮「保健室行くぞ。話はそれからだ」
琉「ん…」
肩に腕を回し、三谷を立たせる。
上手く立ててないな…
どうやって学校に来たんだ…
しょうがない
蓮「よっ」
少し恥ずかしいが、三谷を姫抱っこした。
三谷、俺より身長高いはずなのに…
軽すぎだろ…
廊下に出ると、1便目のバス集団がゾロゾロと来ていた。
中にはバス通じゃないが、美丘の姿もあった
目が合う
お互いに睨み、俺は保健室へ、美丘は教室へ足を運んだ
琉「待って倉田…」
蓮「何」
琉「薫…薫に会わなきゃ…」
蓮「今の状況を考えろバカ」
琉「倉田…怒ってるの…?」
蓮「…」
答えなかった
いや、正確に言えば、答えられなかった
俺、何ムキになってんだろ…
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