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琉Side
8月1日
薫の住んでいるマンションの屋上に薫を呼び出した
今日で終わらせるんだ
ポケットの中にあるフルーツナイフ。
これで、終わらせるんだ
薫「何?話って」
琉「薫、記憶失ってるって、嘘だろ?」
薫「え…?」
琉「俺、もう薫の事好きじゃねぇよ?」
薫「えっ!そんな訳無いでしょ?!あんなに僕の為に壊れてくれていたじゃない!」
琉「薫、思い込みって、分かるか?」
俺はきっと、「自分は薫の事が好き」「記憶が戻るまでは、ずっと好き」と言う事を思い込んでいたんだ
夢から覚めた今、分かった
何で俺、薫の為に狂ってたんだ
ってね。
なぁ薫…
お前は一体何がしたかったんだ…
ポケットの中の小さいのに大きな存在感
俺はそれを握り、薫に向けた
琉「なぁ…手首痛いよ…?見てこれ。薫のせいでこんなにボロボロなんだ。これもう治んないな…」
薫「ひっ…琉、ごめんなさい…ッ!僕が悪かった!謝るから…!こ、来ないで…嫌だ!死にたくない!」
琉「好きだった。愛してた。…ほらね?薫にはもう過去形の愛しか言えないんだ…。今まで、薫のバカみたいな嘘芝居に騙されてたんだよ?」
薫「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさ…っ!」
ーグサッ
ふふ。
あー、肉塊に刺さっていく。
この感覚、堪んないや…
薫「あがっ…おぁ…っ」
琉「薫…愛してたよ。だれよりも。ずっと、好きだった。」
薫「りゅ…う…」
琉「なぁに?」
薫「ごめんね…」
琉「まだ、俺を好きでいる?」
薫「うん…っ」
琉「ありがとう。すぐ追いかけるからね?」
俺は薫に触れるだけのキスをした
薫は、笑顔で
そのまま冷たくなった
待っててね
俺もすぐそっちに行くから
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