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ペナルティ9
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「これでも、相庭が遊んでいるだけじゃないって事を、一応僕たちは把握してるんだよ」
櫻木さんの言葉に、周防さんが続ける。
「相庭は週に何度か下界までお菓子の調達に出かけているだろ。 あれはH研究会と一緒に、一人暮らしのお年寄りとか人手不足の商店とかの様子を伺って、手伝って来るんだよ。その働きによって、体育祭や文化祭なんかの学校行事でのスポンサー契約の交渉がしやすくなったりする。 いわば、相庭は聖藍にとってのトップ営業マン。 地域の人たちにとっては、よくお手伝いをしてくれる”可愛い息子”だったり”孫”だったりする訳だよ。 だから地元の人達が喜んでお土産を持たせてくれる。生徒会はその恩恵を賜っているってわけ!」
「でも、それ以外の日は先生達にマジでたかっていたりもするんだけどね……」
高良が下界に降りるのは、週1,2回…それ以外の日は先生達にたかっているんだったら……先生達にとっては、高良ってオニじゃん!
先生達まで利用されているのか!?
「そっちは相庭曰く、円滑なコミュニケーション手段なんだそうだよ。実際、いろいろ裏情報を仕入れて来るしね。 相庭のお陰で生徒会に親身になってくれるようになった先生も居るし。 だから多少のことは目を瞑るって言うか…僕達もなんともコメントしづらい立場な訳だよ……」
周防さんは、穏やかな表情で微笑む。
「そのお菓子にしたって。 古賀はいつもの3時のおやつだと思っているだろうけど、実際は『生徒総会ご苦労様でした』って、顧問の武智先生やその他理事長派の先生達からの差し入れなんだよ。だから、総会準備に関わった総ての人に分配すべきだってのが相庭の意向。 もちろん僕らも同意だったから、生徒会の会計として会計長の僕が一旦預かって、分配って形にしたんだ」
あぁ…だから今回は幹をパシらせたのは櫻木さんだったのか…。
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