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僕の名前。1
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☆ このお話は、本編「迷える子羊」と続編の間。
冬休みの1コマです。
*******
「高良、ホッチキス貸して!」
「あぁ、多分机の中にあると思う」
「うん。勝手に漁る」
そう言って佐久也は、勝手知ったる俺の勉強机の引き出しの中を探し始めた。
冬休み。
『高良はほっといたら、どんどん自堕落になる!』
そう言って、佐久也は毎日俺の部屋で勉強をするようになった。
そして、俺もそれに付き合わされる。
お陰で、今回の冬休みは規則正しい生活を余儀なくされている。
「え~~ないよ~。 こっちも開けていい?」
「ああ。 もう、どこでも勝手に探していいぞ」
それを聞いて、佐久也は机のあちこちの引き出しを探しはじめる。
佐久也が探し物をしている間に、読みかけの週刊マンガに手を伸ばす。
折りたたみの机を広げ、向かい合って座っている間は、マンガはお預けになってしまうのだ。
午前10時までは勉強の時間。
そんな、小学生のようなルール。
特別な予定がない限り、佐久也は守っている。
真面目だねぇ。
まぁ、そういうところも好きだけど。
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