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サンタに願いを☆ 3
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駅舎から一歩外へ出ると、そこは真冬の寒冷地。
って、俺にとってはだけどね。
「さっぶぅ……」
高良は、ハイネックシャツにフリースのパーカージャケット…かなりの薄着だ。
俺なんて、タートルネックのセーターにダウンジャケット。
マフラーに帽子まで被っているのに…。
そりゃぁ、その格好は寒いよね。
「それじゃ、もっと着なきゃ寒いでしょ」
「でも、ほとんど暖房が利いてる乗り物の中だし、脱いだら荷物になるからさ」
「え~俺だったら寒いの我慢するくらいなら、暖房の中で暑いの我慢する方がいい!」
「ははは、佐久ちゃんらしいね」
だって、寒いのは絶対ヤダ!
俺はマフラーを外し、ポケットの中にしまってある折り畳み式の耳当てを取り出す。
そして、耳当てを高良の耳へ被せ、マフラーを巻いてあげた。
「うおぉ、暖かい…」
「それ、高良に貸してあげるよ。俺には、この帽子があるからさ!」
「サンキュ!」
高良が帽子の上から、軽く俺の頭を小突いた。
そして、二人で並んで歩き出す。
家に辿り着くまでの間にあるコンビニで、パーティーのおやつを仕入れる。
パーティーと言っても、俺の両親と相庭兄弟で恒例のホームパーティーだ。
チョコとスナック菓子。
コンビニ限定のお菓子は外せない。
でも、母さんと遥ネェが今年も特大クリスマスケーキを作っているのでスィーツはお預けだ。
お菓子を好きなだけ大人買いなんてそうそう出来ないから、ウキウキする!
さっさと目星い物をカゴに放り込んだ高良は、お菓子以外の商品の物色を始めている。
俺も一通り気になるお菓子をチョイスして、最後にポケットサイズのソフトキャンディーを放り込み、レジへ向かう。
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