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サンタに願いを☆ 5
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「来年、それ学校に持ってったら佐久ちゃん『キモ男』決定でイジメられるんじゃないか?」
「げぇ~男子校こえぇ~…」
「ははは。 大丈夫、大丈夫!俺が守ってやるから」
「…あてになんねぇ…‥」
「何でだよっ!」
そんなくだらないやり取りをしていると、家に到着した。
玄関のドアを開け、高良と二人で叫ぶ。
「「ただいまー!」」
その声を聞きつけて、遥ネェと母さんが飛び出して来る。
「佐久ちゃん、遅かったね。 やっぱり、すごく待ったんでしょ?」
「えっ、いや……」
その話題には触れないでほしい……。
「あれれれれ? 佐久ちゃん、誰を待ってたの?」
もぅ、遙ネェのバカ!
「だ、誰も待ってないし!コンビニのついでなの!!」
「佐久ちゃんの素直じゃないところ、俺、好きだぜ」
高良がニヤリと笑う。
出たな、誰彼構わず口にする『好き』の垂れ流し!
「うるさいよ。キモイからスキとか言うな。バカ高良!」
「ちょっと、佐久ちゃん…お菓子の量、凄くない?」
ははははは。
やっぱり?
……やりすぎました。
「遥ネェの大好きな、イチゴのサンドチョコも買って来たから! はいっ」
コンビニ袋を差し出すと、遥ネェは顔を輝かせて袋を受け取り、さっさとリビングへ向かう。
「おいこら、遥! 最愛の弟に、何か言うこと無いのかよ?」
高良の言葉に、遥ネェが振り返る。
「あら、高良。居たの?」
「…居た、居た。ずぅーと、居た! なんだよ、顔だけじゃなく目も悪いのか。最悪じゃねぇか」
あぁ、始まっちゃったよ。
いつもの……。
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