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よい子にサンタはやって来る? 4
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「ずっと、鬼ごっこしながら帰って来たんだよな。佐久ちゃん!」
仕方がないから、助け船を出す。
「そっ、そうなんだ!あ~、いっぱい着てるから暑くなっちゃったよ」
俺の言葉に、佐久也が合わせる。
「お子さまは、元気ね~」
「あ~、ババァの遥にはこの元気は無いだろうさ」
「なんですって!」
売り言葉に、買い言葉だ。
「はい、終わり!お腹空いた、中入ろう!」
いつもの口げんかが勃発する前に、佐久也が割って入る。
「そうね。父さんも、朝から二人のこと待ちくたびれてるんだから。さぁ、入って!」
俺たちが連れ立ってリビングへ行くと、繁父さんがそわそわと待っていた。
「「ただいま」」
俺たちの声に、満面の笑みを返してくれる。
窓際には、大きなクリスマスツリー。
今年のツリーは遥と由香さんで飾り付けたようだ。
そして、いつものように豪華な料理も並んでいる。
ここは、いつも俺たち姉弟を暖かく迎え入れてくれる場所。
隣に、古賀家がなっかったら、俺達は…いや、俺は…どうなっていただろうか……。
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