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よい子にサンタはやって来る? 6
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今年は、キャンディーを口移しで食べさせてくれるオプションを、佐久也サンタに交渉してみよう。
そんな事を考えながら、ソファの上に横になる。
そして、うとうとと眠りに落ちた。
「もぅ、重たいなぁ…」
2階へ向かう階段を上る佐久也の背中の上で、俺は目を覚ました。
寝床のある佐久也の部屋に辿り着くまで、狸寝入りを決め込む。
佐久也はお風呂を済ませた様で、シャンプーのいい匂いがする。
部屋に入り、ベットに俺を下ろそうと佐久也がそっと屈む。
ダラリと垂らしていた腕を、佐久也の首に巻き付ける。
「うっわぁ」
急に俺の力が加わったことに驚き、バランスを崩す。
そして、二人して一緒にベットの上に倒れ込んだ。
「ちょっ、高良!起きてるの!?」
暗闇の中でも表情が解るくらいに顔が近い。
佐久也の暖かい息が頬に掛かった。
「うん。今年はさ、繁父さんにあまり飲まされないように早めに寝たフリしてた」
「寝たフリ!? じゃぁ、俺が必死に運んで来た間も?」
「いや、さっきまでは本当に寝入ってたけど…」
「なんだ…。てっきり、また泥酔の爆睡で朝まで起きないのかと思った」
「それはマズいだろ。明日は佐久ちゃんとデートだし」
「そうだよね。未成年のくせに、お酒の匂いをプンプンさせては行けないよね」
「それに……去年と状況が違うしさ…」
「なに、状況って…?」
「今年は、我慢しなくていい!」
「…我慢?なんの?」
佐久也がキョトンと俺を見ている。
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