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あの後、きちんと授業を受けて放課後。
俺は洋介を起こして帰宅の準備をしている。
授業中ほとんど寝ているくせに俺より頭の良い洋介がほんとにムカつく。
また寝ようとしているあいつの机を思いっきり蹴った。
「っっっ!!!!なになに?!地震?!」
「はぁ、、、帰るぞ。」
「あっ、まって春人!」
俺は無視して下駄箱に行く。
「かわいいかわいい洋介君を置いていくなんてありえなーい」
「かわいくない。きもい。」
「心が痛いわ!」
「うるさいオカマ」
「違うよ!?」
そんなどうでもいい話をしながら坂を下っていると、誰かに話し掛けられた。
「春人君。今朝ぶりだね」
そう言って近づいてくる男。
俺は驚いて固まってしまった。
当たり前だった。
こいつは朝、俺を学校まで追いかけてきたんだ。
ここにいてもおかしくないのに。
完全にこいつのことを忘れていた。
白髪の男はそのまま俺の前まで来て言った。
「やっと捕まえた。これからよろしくね、春人君。」
同時にカチッと音がして、その方向を恐る恐る見ると、
俺の左手首に赤いリングがはめられていた。
気づけば俺は今朝と同じような速さで家まで走っていた。
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