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「はい、どちらさまで、、す、、、ってお前!!」
「みっけ」
玄関の前には白髪の男が立っていた。
俺は反射でドアを閉める。
でも、最後まで閉めることができなくて。
そいつは俺の倍の力でドアを開け、中に入ってきた。
「ちょっ!勝手に入ってくるな!警察呼ぶぞ!」
「叫ばないで。近所迷惑になっちゃう」
「あんたのせいだろ!!あと、なんで家知ってんだ!」
「、、、愛の力?」
「きもっ!てか、嘘だろ!」
「うん、嘘」
「は?!」
「それにGPSついてるから。」
こいつが指をさした先には俺の手首にはめられたリングがあった。
「そうだっ!!これ!どうやったら外れるんだよ!」
「はいはい、全部教えてあげるから部屋入れて」
中に入れさせまいとしていた俺を軽々と持ち上げ部屋に入っていくこいつ。
「おい!降ろせ!!」
「暴れないで。落とすよ」
「っ!」
身長差があるから今落とされたら絶対に痛い!
「うん、そのままじっとしてて。」
、、、、なんかムカつく。
こいつは俺を抱えたままリビングに入ってソファーに降ろしてくれた。
「で、あんた誰。このリングどうやったら外れんの。俺の質問に答えたらさっさとリング外して出てけ。」
「、、、、。」
え?無視?
「ほんとに死んだんだね。加奈恵さんと健太郎さん」
部屋の壁側にある仏壇を見てこいつは言った。
「、、、なんで母さんたちの名前知ってんだよ。」
「仲が良かったから」
「本当に?」
「うん。」
「、、、、俺が5歳のとき母さんに白い髪の人に会ったら逃げろって言われた。あんた、本当に仲良かったのかよ」
「うん。仲は良かったよ。僕と春人君は会ったこともある。加奈恵さんと健太郎さんは僕に安全に生きる方法を教えてくれた人達だ。」
「安全に?」
「そう。で、そんなこと聞いてどうするの?」
「あ、そうだった!これ!外し方教えろ!あと、あんた誰!」
「僕の名前は相川 獅音(あいかわ しおん)。
リングは鍵で外せる。まぁ、外さないけどね。」
「なんで?!?」
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