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「お前、自分だけ気持ち良く奉仕してもらっといて、それはないんじゃないの?」
目を細め、文句と共に距離を詰めてくる瀧澤に由良は真っ赤な顔で言い返す。
「奉仕もなにもあんなの強姦じゃないか!」
「だから、最後までしてねーって」
「最後までしてなくても、僕は合意してない‼︎」
「イかして下さいって頼んできただろ?」
「あれはお前がっ……」
顔から火が出そうな程、恥ずかしい内容の言い合いに由良は途中言葉に詰まって唇を噛み締めた。
「お前がなんだよ?」
一気に間合いを詰めて、ベッドへのし上がってきた瀧澤に由良は身体を縮めて後退りした。
「また懇願するぐらい気持ち良くしてやるよ」
だからヤらせろと言わんばかりの瀧澤に由良はキッの亜麻色の瞳を鋭くさせ、睨みつけた。
「そんなにヤりたきゃ、セフレとやってろ‼︎僕が何も知らないと思うなよ!学校にも相手がいるんだろ⁉︎」
昨日、瀧澤との関係性を問いにきた子を思い浮かべて由良は声を荒げた。
「僕の事が好きだと告白してきたくせにセフレがいて、更に理想と外れてたから好きじゃないけどヤらせろって、お前こそ何様なんだ!いい加減にしろ!」
自分で文句を言ってて、由良は瀧澤の最低さを再確認した。
こんな最低最悪な底辺な奴に心をほんの少しでも乱され、身体を蹂躙されたと思うと悔しくてならない。
「帰るっ!」
今度は羞恥ではなく沸々と込み上がる怒りに顔を赤くさせ、由良はベッドから降りようとした。
「待てよ」
細い肩を掴み、去ろうとする由良を瀧澤は引き止める。
眉を寄せて睨みつけられ、流石の瀧澤もバツの悪さに物怖じした。
由良に言われて己の最低さに初めて気が付き、罪悪感が込み上がってきたのだ。
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