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温もり 16☆
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俺も限界が近づいてきて腰の動きを速めると、シロの腰が弓なりに反る。
そんなに何度も反っていたら腰を痛めそうだな、なんて考えながらシロの腰に触れるとそれだけで刺激になるのかビクッと跳ねた。
その時、何となく出来心でシロの耳元で「陽」と囁いてみた。
「や……っ!やだ、おれ、シロ……っイカリさん、くれた………っ、ひなたちがうっ」
どんな反応をするかなと思ってした事だったが、思いのほか泣きそうな顔をさせてしまって焦る。
泣きそう、と言っても少し眉が下がっている程度で、何ヶ月もこいつの表情を注意深く見続けていなかったら気づかなかったと思う。
それよりもちゃんと”嫌だ”と自分の口から言ったことに驚いて、ワシワシと頭を撫でた。
「自分から嫌だって言えるようになったじゃねぇか。偉いな。悪かったよ陽って呼んで、もう言わねえ」
まるで子供の成長を喜ぶ親みたいで、おかしくて笑いがこぼれた。
シロの孔がきゅっと締まる。
それからは、シロの体力がなくなるまで何度もイかせた。
終わるとすぐに眠ってしまった体を綺麗にして、同じベットに横になる。
死んだように眠るシロを腕の中に引き寄せた。ビクッと怖がる耳元で名前を呼んでやると、徐々に規則正しい寝息に戻っていく。
ずっと見ないふりをしていた自分の感情はもう無視できないくらい大きくなってしまっていた。
気づきたくなかったんだけどな、こんな面倒な気持ちは。
自覚してしまうと、喋るマネキンのようなこいつも以前の何倍も可愛く見えてしまうから困る。
ほんと面倒だ。
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