アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
距離 2
-
左足首にハマっている銀の細い紐状のもの。
シロは見覚えのないそれを見て首を傾げる。
「………………?」
「プレゼント。気に入らなくてもお前が欲しいもん言わなかったんだから文句言うなよ」
昨夜、シロが寝た後で足首につけたアンクレット。
シンプルなデザインで、飾り気のないシロにもよく馴染む。
シロは相変わらず何を考えているのかわからない顔で、じっとそれを見つめる。
すう、と指でなぞり、不思議そうに俺を見上げた。
「これ、は………なにするもの……?」
「何もしねぇ。ただの飾りだ。お前が俺のもんだって印だよ」
半分冗談で言った言葉にシロは固まって、じわ、と頬を染めた。
無意識なんだろうが、そんな反応をされると抱き潰したくなる。
誰がどう見たって俺のこと好きだろこいつ。
さっさと自覚しろよほんと。俺の身がもたねぇ。
「イカリさん………嬉しい、いっぱいくれる。おれ、イカリさん、に……嬉しい、あげてない…………」
シロは驚く程ほど語彙力がない。
知っている単語を繋げているだけだから、伝えたいことが何一つ分からないなんてこともしょっちゅうだ。
「イカリさんも、嬉しい………に、なって欲しい」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
109 / 256