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優牙side3
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倒れた少年をとりあえず家まで運んだ。濡れた服を着替えさせようと服を脱がすと、たくさんのアザができていた。起きたら聞いてみようと思って適当な服を着せベッドに寝かせる。自分も着替えてベッドの足元に腰掛けると少年はすぐに目を覚ました。
「ここ、どこ?」
不安そうにあたりを見回しながら聞いてくる。
「俺の家。部屋は余ってるから今度家具とか買いに行こう。」
少年はすごく驚いていた。なんか変なこと言ったっけ?
「ほんとにここで暮らしていいのか?」
そんなことをまだ気にしていたのか。
「さっきいいって言っただろ?それより君の名前は?なんて呼んだらいいかな?」
「えっと。今音瀬、壊龍、です。今の音に瀬川とかの瀬。で、壊れるに龍。で今音瀬壊龍。呼び方は、なんでも。15歳の高校1年生です。」
壊龍。壊れる龍、か。親は何を思ってそんな名前付けたんだか。
「そっか。いい響きだな。壊龍、と呼ばせてもらうよ。俺の名前は卦矢岡優牙。卦は土2つにカタカナのと。ダーツの矢に岡はそのままだな。優しいに牙と書いて優牙だ。23歳の社会人。そうだな。優牙様とでも呼んでくれ。」
ふざけてそう言うと壊龍は少し笑って言った。
「誰が呼ぶかよw優牙って呼ぶぜ。」
良かった。少し表情が柔らかくなった。
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