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優牙side5
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オムライスも食べ終わると、もう夜中になっていた。
「風呂はいってこいよ。そっちの扉の所にあるから。」
と言って右の扉を指さす。だが壊龍は
「いや、優牙が先に入ってくれ。」
と入ろうとしない。でも壊龍は雨の中ズブ濡れだったから早く入らせなければと思い、「俺仕事終わらせたいから」とあからさまな嘘をついた。
壊龍は渋々と言った様子で風呂に向かったため、
「15分くらい浸かってこいよー!」
と声をかけた。その間に俺は兄の砕斗へと電話をかけた。
「もしもし。兄ちゃん?優牙だけど。」
『おぅ。優牙か。どした?お前からかけてくるとか珍しいな。』
「あぁ、今ちょっといいか?」
『全然大丈夫!明日1日休みだから。』
紹介が遅れたが、俺の兄は隼矢という芸名で俳優をしている。結構な人気で最近は休みが少ないとボヤいていた。
「あのな。実は少年拾ったんだけど。しばらく保護しようと思って。」
『............はぁ?お前何考えてんの?知らない奴?無関係?そんなやつ保護する必要ねぇだろ!』
「いやまぁそうなんだけど。なんか、ほっとくと今にも死にそうだったから。」
『だーかーら。別にそいつが死のうがどうしようが関係ないだろ?優牙が損することになるんだぞ!』
「別にいいだろ?過保護すぎ!兄ちゃんには報告だけするつもりだったのに。」
『はぁ。そいつの名前は?』
「壊龍。今音瀬壊龍。」
『分かった。明日の昼頃お前ん家行くから二人揃っていろよ?いいな?』
「分かった。」
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