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砕斗side1
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家でくつろいでいると、急に優牙から電話がかかってきた。いつもは電話どころかメールもしてくれないようなやつだから、緊急事態か?と言う不安が募った。
『もしもし。兄ちゃん?優牙だけど。』
電話に出ると、いつも通りの優牙の声がした。事故や事件ではなさそうなことに胸を撫で下ろす。
「おぅ。優牙か。どした?お前からかけてくるとか珍しいな。」
『あぁ、今ちょっといいか?』
「全然大丈夫!明日1日休みだから。」
『あのな。実は少年拾ったんだけど。しばらく保護しようと思って。』
ちょっと驚いた。いや、ちょっとじゃないな。相当驚いた。犬や猫じゃないんだから。
「............はぁ?お前何考えてんの?知らない奴?無関係?そんなやつ保護する必要ねぇだろ!」
『いやまぁそうなんだけど。なんか、ほっとくと今にも死にそうだったから。』
理由はいかにも優牙らしい優しい理由。でも、そのせいで優牙が危険に晒されたりしたら元も子もない。
「だーかーら。別にそいつが死のうがどうしようが関係ないだろ?優牙が損することになるんだぞ!」
『別にいいだろ?過保護すぎ!兄ちゃんには報告だけするつもりだったのに。』
あぁもう!ここまで言ったんならもう俺の言うことなんて聞かないな。しょうがない。
「はぁ。そいつの名前は?」
『壊龍。今音瀬壊龍。』
今音瀬壊龍、か。すぐマネージャーに調べてもらおう。あいつならすぐに情報を集めてくれるだろう。それに実際にあって見なきゃな。
「分かった。明日の昼頃お前ん家行くから二人揃っていろよ?いいな?」
『分かった。』
優牙はいかにも渋々と言った感じで頷いた。
急いでマネージャーに連絡する。
「もしもし。こんな時間にごめんな、兎乱。隼矢だけど。実は調べて欲しいことがあって、今音瀬壊龍ってやつについて調べてくれる?あぁ。一般人の少年。多分この辺に住んでると思う。悪いが頼んだ。」
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