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壊龍side7
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朝目が覚めて、リビングまで行ってみると優牙はもう起きていた。時間は9時少し前。まだ頭がボーっとしてる。優牙は朝ごはんを作ってた。といっても、食パンとお湯で溶かすスープだけど...
優牙は俺に気づくと優しく笑う。
「壊龍、起きたか。今朝ごはん作ったからな。食パンとお湯で溶かすスープだけど...w」
「あぁ、食べる。」
正直、好きって自覚したあとだと、何かしてくれるってことがめちゃくちゃ嬉しい。
「じゃあ朝ごはん食べたら片付け手伝ってくれな。」
「当たり前だろ。」
そう言って椅子に座り、朝ごはんを食べる。優牙は向かいに座ってじ〜っと顔を見つめてくる。
「何?食べづらいんだけど。」
「ん?いや、嬉しそうに食べてくれるなぁ、と思って。」
そう言われてから、朝ごはんを食べる自分の頬が緩んでいた事に気づく。ヤバい。こんな調子じゃすぐバレる。いや、バレてもいいんだけど、追い出されたら困るし隠さないと。
「別に、他の人が用意してくれたご飯久しぶりだなぁと思って。」
「そっか。」
優牙が寂しそうに笑う。こんな顔させたいわけじゃないのに...。前の家のこと話したからかな?もう自分からは話さないようにしよう。
「「ごちそうさまでした!」」
二人同時に食べ終わって優牙がお皿を洗う。手伝うって言ったんだけど、いいから、って言われてしまった。
「じゃあ、片付け始めるかっ!」
優牙のその声で、片付けが始まった。
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