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優牙side7
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朝、休日にしては早く目が覚めた。まだ8時くらいだ。壊龍の部屋を覗くとまだ寝ていたのでとりあえず先に自分の部屋を片付ける。ここには見られちゃマズイものもあるしな。
8時半くらいに朝ごはんを作ってみようと思い立ってキッチンに立った。とは言っても何も作れない...。とりあえず食パンは焼こう、と思ってトースターに突っ込む。お湯に溶かすスープも見つけたからお湯を沸かす。
トースターが終わった頃に壊龍が起きてきた。眠そうに眼を擦ってて、赤い眼の縁まで赤くなってる。
「壊龍、起きたか。今朝ごはん作ったからな。食パンとお湯で溶かすスープだけど...w」
「あぁ、食べる。」
壊龍が嬉しそうな顔をした。食パンとお湯で溶かすスープだぞ?
少し不思議に思いながら食べ始めた壊龍の向かいにすわって壊龍をじっと見つめる。
「何?食べづらいんだけど。」
急に聞かれてちょっと慌てた。
「ん?いや、嬉しそうに食べてくれるなぁ、と思って。」
「別に、他の人が用意してくれたご飯久しぶりだなぁと思って。」
そうか、壊龍は自分で作ってたんだっけ。
「そっか。」
自分でも自分が暗い顔をしているのがわかる。俺も食べないと、と思って朝ごはんを口に運んだが、壊龍にしばらく心配そうな顔で見られた。
心配されるべきは、壊龍の方なのに...
「「ごちそうさまでした!」」
と二人で声を合わせて言って、俺は皿を洗いに行った。
一通り洗い終わったら壊龍に声をかける。
「じゃあ、片付け始めるかっ!」
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