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溢れる涙は何の味 【1】 fjhr
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「、、、まただ」
それはいつも突然だ。
気がついたら、泣いている。
今回は最俺ハウスで編集していた時だった。
たまに起こる、よくわからない現象。
どんなに拭っても、また つるり と頬を伝う。
いつからだっけ。二年ぐらい前かなぁ?
あ、あれだ。最俺でディズニー行った日の夜だ。
あの時は疲れてたからだと思ってたけど、なんやかんやで二年以上続いてるなぁ。
まぁ、大体パソコンとかスマホとかいじってる時が多いから目が疲れてるんだろうなぁ。
でも、まだ誰にもバレてないからよかった。
別に何も悩みなんてないし。
変に心配かけたくないし。
「、、、ヒラ?」
心配かけたくないって言ったそばからコイツは、、、
なんてタイミングで来るんだ、フジ。
「って、え?!泣いてっ、、、大丈夫?!」
「うん、大丈夫だよ」
後ろから覗きこんでしたフジが僕の涙に気づいた。
あ~あ、ついにバレちゃったなぁ、なんて呑気に考えてたら
フジが僕の隣、こーすけの椅子に座った。
この部屋には僕とフジしかいない。
「、、、ヒラ、嫌なら言わなくていいんだけど、何かあった?」
「ううん、何も」
「じゃあ、、、なんで、泣いてたの?」
「、、、僕もわかんないの。なんで泣いちゃうか。
けっこー前からなんだよね、これ。たまーに止まんなくなるの」
「、、、そっか。なんか辛くなったら言ってね!相談のるから」
「うん。ありがと」
そう言って、フジは自分の椅子に座って作業を始めた。
フジと話してる間も、涙は止まらなかった。
フジにバレちゃったから色々大変そうだな。
フジは、優しいから。
でも、いい機会かも。
この正体を知れるかもしれない。
まぁいいや。編集しよっと。
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