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エピローグ
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~莉犬目線~
朝だ。
り「ふあぁぁぁぁぁぁ」
俺は大きなあくびをして、学校に行く支度を始める。
り「学校だりぃー」
そんなことを思いながら玄関を出ると、家の前を見慣れた男が歩いていくのが見えた。心臓がドクンと跳ね上がる。
り「・・・・・さとみくん。」
しまった、思わず声をかけてしまった。
さ「お?莉犬じゃん。おはよー」
さとみくんが俺に、にこっと笑いかける。
っっっ・・・今日もかっこいい・・・・・・・。
突然だけど、俺には好きな人がいる。
さ「でさ~こんなことがあってな~?くくっ、思い出したらまた笑えて
きた・・・・・!」
そう。俺の前で目を輝かせながら話す男、さとみくんだ。
でも・・・・・
り「何一人で笑ってんの?きもっ」
あっっ・・・。
また言ってしまった。
俺は恐る恐るさとみくんの顔を見る。
そこには、悲しそうな顔したさとみくんがいた。
ああああああああ!何言ってんだ俺ぇぇぇ!
こんなこと言いたいんじゃないよ!
ごめんっっ・・・さとみくん・・・・。
声に出せない言葉を、心の中でつぶやく。
きっと今の俺は、とても冷たい表情をしているだろう。
さ「・・・・・ごめん。」
違う。
さとみくんは悪くない。
さ「先・・・いくな。」
り「あっっ・・・。」
さとみくんが行ってしまって、一人取り残される俺。
寂しい。寂しいよ。
なんでこんなことに・・・・。
いや、原因はわかっている。
すべては、あの日から始まったんだ・・・・・・。
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