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第3夜-1
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*--第3夜--*
金曜日の19時、奏太と遥は晴臣の部屋へ向かう階段を昇っていた。
きっかけは今日の午後、山梨への出張からの戻りの新幹線の中で、ふと奏太が思いついたからだった。
土産にワインを買い、いつもだったら遥と二人飲むのだが、たまには晴臣も誘おうかと思いつき、連絡を取った。
晴臣は二つ返事で快諾し、店を閉める19時に晴臣宅で飲むことになったのだった。
酒と食材を持って3階の住居への急な階段を昇っている。
「遥、大丈夫か?重くないか」
「大丈夫だよ」
3階にたどり着くと、晴臣から預かった鍵でドアを開ける。
「はぁ……相変わらず散らかってるな」
雑誌やら雑貨やらがところ構わず散らばっている。
この部屋には、簡易なキッチンがあり、反対側にはベッドとソファがテーブルを囲むように置かれている。
晴臣は自炊をしないので、キッチンは綺麗なものだ。
「遥、すまないがそこのテーブル周辺だけでも片付けてくれるか。物をどかすだけでいいから。俺はつまみを作る」
「わかったー」
遥から食材の入った袋を受けとると、奏太はキッチンに立った。
じゃがいもを切り、玉ねぎを刻むと、ベーコンと一緒に炒める。ジャーマンポテトだ。
出来上がりまでもう少しというところで、晴臣が入ってきた。
「うわー、いい匂い。あれ?部屋もなんか片付いてる?」
「えへ、勝手に片付けちゃいました」
「遥ちゃんありがとー!ごめんね散らかしっぱなしで」
「こっちはもう少しでできるから、皿とかグラスとか出しといてくれ」
「りょーかい」
晴臣と遥がテーブルの準備をしている間に、奏太は最後の味付けをする。後は皿に盛り付けて完成だ。
「おー、すげー!うまそー!」
「サラダとチーズも買ってあるからな」
一気にテーブルの上が賑やかになる。
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