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第3夜-8
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「?!」
目を覚ました奏太は、がばっと起き上がった。
部屋は暗く、まだ夜は明けていない。
「ん……かなたぁ」
隣で眠る遥が寝言で奏太を呼ぶ。
離れたところで晴臣がもぞもぞと寝返りを打つ気配もした。
体にも異変はない。
ろくでもない夢は覚めたようだ。
奏太はため息をつき、もう一度ベッドにもぐりこんだ。
翌朝。
「よう、奏太。おはよう」
「おはよー奏太」
奏太が目覚めると、晴臣も遥もとっくに起きていたようだった。
二人ともいやに上機嫌で挨拶してくる。
「……おはよう」
疲れきっているのは奏太だけだ。
「どうした奏太?悪い夢でも見たか?」
「そうなの奏太?」
「うるせーな。寝不足なだけだよ」
「どしたの、奏太。寝れなかったの?」
「いや、寝れた。寝たんだが……。ああ、もう、金輪際晴臣の部屋には泊まらないからな!」
一人頭を抱える奏太だった。
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