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君、還る場所 5
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食事の後、蒼大はおっさんに風呂を勧めた。
さすがに、ドロッドロの格好を何とかして欲しかった。
「ぎゃぁぁぁぁぁあぁ!!」
おっさんが風呂に姿を消してすぐ、雄叫びが上がる。
何事かと覗きに行くと、洗い場で衣服を着たままずぶ濡れでおっさんが座り込んでいた。
「着てるものはちゃんと脱ぐ!そして、そこの白いの。石鹸で頭から足の先までしっかり洗って、最後にちゃんと流す! わかる?」
おっさんは、へたり込んだままコクコクと頷いた。
脱衣所を出て行こうとすると、後ろからオズオズと声を掛けられる。
「あ、あの…」
「なに?」
「熱い…。 あれ……」
そう言って、お湯が出るシャワーヘッドを指差した。
「え? あ、あぁ…」
シャワーの温度設定を40度から、人肌程度の36度に切り替える。
動物って、熱いお湯が苦手なんだな……。
「あのね、熱かったらここで調節して。 あと、お湯の出し方と止め方は分かったんだよね? 外に、タオルと着替えは用意しておくから、ちゃんと着替えてから出て来いよ。 いいね?」
「う、うん」
返事とともに、頭を縦にぶんぶんと大きく振る。
仕草がいちいち、小さな子供のようだ。
見た目はおっさんなのに…。
買い置きしてあった、おNEWのパンツと長Tと短パン。
あんなきったない薄い着物1枚だったんだから、これで十分だろう。
脱衣所に持って行くと、濡れた着物が脱ぎ散らかされていた。
「あーあ、もぅ! ちゃんと畳めよなぁ」
文句を言いながらも、適当に畳んでやる。
なんとなく気になって、脱衣所の外で出てくるのを待つ。
脱衣所でゴソゴソと気配があったかと思うと、ドアが開きすぐに出て来た。
!!!!!
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