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Sexual intercourse through the victim ~Magic Marker Yoshimitsu side~
◆
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「じゃあ…二人きりの時だけならいい?」
「…オレの話、聞いてた?」
しばし黙って考えた結果がそれなのか。
そのヤローの中に自分が含まれていると
は考えられないらしい。
とはいえ、島崎の場合はそれ以外の奴ら
とは理由が真逆なのだけど。
「聞いてた聞いてた。
他の奴らに呼び捨てにされるのが嫌なん
だろ?
だったら二人きりの時だけにしたら問題
ないよな?」
「お前も。島崎もその中に入ってんの」
「えーっ?
いいじゃん、俺はさー。
俺のことも大河って呼んでいいからー」
誰も交換条件なんか頼んでないのに島崎
は再び駄々っ子モードに入ったらしく、オ
レがうんと言うまで上目遣いで食い下がっ
てくるつもりのようだ。
しかも今の島崎は駄々をこねていると見
せかけて頬擦りしたりする合間に頬や首に
キスを挟んでくるから厄介だ。
「あーっ、もうわかったからっ。
さっきからやたらベタベタしてくんのや
めろっ」
色々と問答はあったけど、結果的に折れ
たのはオレのほうだった。
島崎に言い負かされたわけではなく島崎
の駄々と過剰になってくるスキンシップに
根負けした、というのが正しい。
「やったーっ。翔、翔、翔ーっ」
なのに尻尾がついていればブンブンと振
りちぎっていそうな島崎はギューッとオレ
を抱きしめる腕に力を込めて意味もなくオ
レの名前を繰り返して頬ずりしている。
オレが苦しいと抗議する前にイタタタ…
と苦笑いで腕の力を緩めたあたり、嬉しす
ぎてついうっかり怪我を忘れて力を入れ過
ぎたのだろう。
本当にバカなんだから。
バカだけど、そこまではしゃがれると悪
い気はしない。
いつになったら帰れるかなぁとぼんやり
考えながら、もう少しだけ島崎の匂いと体
温に包まれておくことにした。
翌日もいつも通り学校に行って自分の席
に薄い鞄を置く。
1年の時と比べてくたびれてきた鞄を開
けて中身を机の中に突っ込んでいると誰か
が静かに寄ってくる気配があった。
「あ、あのっ…吉光君」
「ん…?」
島崎のせいで口をきく程度のクラスメイ
ト連中はほとんどオレのことをミツと呼ぶ。
名字を君付けで呼ぶ奴なんていたっけと
顔を上げたら、もじもじと居心地悪そうに
岡本がオレの机の横に立っていた。
予想外すぎて驚いた。
岡本から話しかけられるなんて初めてだ
から。
「あの、お、おはよ…」
「あー、うん。おは」
呼吸困難かというほど詰まりながらやっ
と挨拶を絞り出した岡本をポカンと見なが
ら挨拶を返す。
昨日、最後に見た生気を失っていた表情
が頭にこびりついていたのだけど、今オレ
の目の前に立っている岡本はむしろ今まで
見た中で一番血色のいい顔色をしていた。
「…体、大丈夫?」
話しかけたはいいがもじもじと言葉が出
てこない様子の岡本に話題を振ってやる。
会話の糸口を見つけたように岡本の表情
がパッと晴れてコクコクと頷かれた。
岡本は学年でもテストの点は良いような
のに、こういうのが壊滅的に下手だと思う。
「うんっ。あ、まだちょっと痛いけど…」
岡本はゴニョゴニョと濁したが、どこが
なんて聞くまでもないだろう。
デカ男がぶら下げているモノは覚えてい
るが、さすがにあんな凶器(勃起ver)をケ
ツに突っ込まれて無傷だと言うならその穴
はどれだけガバガバなのかとも思う。
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