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たばこ
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煙草の匂いで目が覚めた。
行為のあとの気だるさと腰痛が鈍く響く。
サイドテーブルに置いてあった水を少しだけ飲んで、ベッドに腰掛けて煙をふかすおっさんの背中にギュッと抱きつく。
「加齢臭」
「うっせぇ」
煙を吐き出したおっさんは煙草を消して俺の方へ向き触れるだけのキスをする。
先程までより濃厚なことをしていた分、物足りなさを感じた。
汗と精液とおっさんの加齢臭と煙草の匂いが入り混じる
正直不快ではあるがおっさんの加齢臭だけは嫌いじゃなかった。
深く深くおっさんの匂いを吸い込む。
ちょっとだけ、ちょっとだけおっさんが俺の中にいる気がした。
「なに?お前匂いフェチだったっけ?」
「ちげえよ。でも安心する。」
おっさんの胸に頭をグリグリすると照れ隠しなのか俺の頭をぐちゃぐちゃにされた。
時計を見ると俺の休日が始まっていた。
友人との予定もあるためシャワールームに向かう。
股をつたう青臭さが臭い以上に不快なのは皆も言わなくてもわかるだろう。
ご理解いただきたい。
「掻き出すの手伝ってやろうか?」
「うっせエロ親父」
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