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「んんっ…やめ、ッ…」
逃げようと舌を引こうとする前に、捕らえられ絡ませられる。
舌の裏を舐められ、歯列なぞられ、上顎に舌が這い、何も考えられなくなりそうだった。
漸く唇が離れると、お互いの唇と唇の間に糸が引いた。
俺には彼女がいたこともあったけれど、こんなに深いキスをしたのは初めてだ。
息も絶え絶えになってるそんな俺とは対照的で、慧都は余裕の笑みを浮かべている。
「慧都、彼女いたことあるよね?キスしなかったの?」
「したし…」
絶対バカにしてるだろ、こいつ。
「じゃあ、こんなキスは初めてだったのかな」
「っ…んん!」
再び唇を重ねられると、すぐに唇を割って舌が口内へ入ってくる。
舌を絡めとられ、舌先を吸われ、唾液を喉の奥へと流し込まれる。
抵抗も出来ずに、俺はそれを飲み込むしかできない。
キスだけでこんなにゾクゾクするのは初めての感覚で、息が上手くできない。
唇が離れる頃には酸欠になりかけていた。
「はっ…はぁ…っ」
呼吸を整えていると、
「ふふっ、かわいいなぁ壱椰」
慧都は俺の髪を撫でてきた。
こうやって髪を撫でるのは慧都の癖だ。
高校時代からよく頭を撫でられた。
最初は子供扱いされてるみたいで嫌だったけど、慣れてしまえば心地良くて、好きだった。
でも、今は恐怖でしかない。
「触んなよ」
精一杯睨みつける。
けど、そんなこと気にしてないように返してくる。
「拒否は許さないよ?」
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