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22 手に入れた代わりに失ったものは
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「あれ、壱椰…?」
声を掛けても返事がない。
くたりと身体から力が抜けている。
どうやら気を失っているみたいだ。
初めてなのにやり過ぎたかな…
なんて思うも、これは仕方ないと一人納得して、挿入したままだったのを引き抜く。
とろりとローションと精液が混ざったモノが零れた。
それを見て無意識に笑みが浮かぶ。
「よいしょ」
壱椰を抱え、僕は朝まで寝かせていたベッドまで運んだ。
横たえた壱椰を眺める。
何度か引っ張ったからか、足首のバンドが擦れて血が滲んでいる。
「手当ては…お風呂に入ってからの方がいいよね…」
タオルで体を軽く拭いてやり、眠ったままの壱椰を置いて僕は先にシャワーを浴びることにした。
熱いお湯を頭から浴びる。
これからのことを考えると楽しくて仕方ない。
ずっと、ずっと、手に入れたかった。
自分だけのものにしたかった。
触れたくて仕方なかった。
それがついに叶った。
この時の僕は、失ったものの大きさに気づけずにいた。
シャワーを浴び終え、髪を拭きながら部屋に戻ると壱椰がベッドの前の床に座り込んでいた。
当然、服は着ていない。
何をしているのかと疑問に思ったけど、近づいていくとすぐに分かった。
「大丈夫?掻き出してなくてごめんね。後回しにしちゃった」
「っ…!!」
座り込む壱椰の下にはトロッとした液体の円が出来ている。
ベッドから降りたけど、きっとちゃんと立てなくて、更に掻き出さなかった僕の精液とかが出て来てしまったのだろう。
何か言いたげな表情を僕に向ける壱椰。
でもその表情は恥ずかしさからなのか、ほんのり頬を赤く染めている。
可愛すぎでしょ…。
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