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わしゃわしゃと僕は壱椰の髪を洗っている。
壱椰も先程とは打って変わっておとなしくしていて、気持ち良さそうだ。なんだか弟みたい。
「なぁ…」
「ん?」
「お前さぁ…俺のこと、好き、なの?」
壱椰は、昨日僕が答えなかった質問をまたして来た。
分かりきってると思ってたけど、全然伝わっていなかった。
そりゃそうか。犯してきた相手が自分を好きだなんて。
「うん。好きだよ」
「俺、男だけど…」
「ははっ…分かってるよ。それでも僕は壱椰が好きなの」
お湯が目に入らないように泡を流していく。
「なぁ、いつから俺のこと好きなの?」
「んーいつだろうね?」
僕の言葉に不満そうにしつつも、それ以上壱椰は何も言ってこなかった。
洗い終わって風呂場を後にして、僕の服を着せてやる。
「髪、乾かすからここに座って」
「ん…」
おとなしく僕の言うことを聞いている壱椰。
愛おしくて仕方がない。
壱椰の髪を乾かし終えて、今度は自分の髪を乾かし始める。
「…じゃあ俺、先に戻ってる」
「んー」
ドライヤーの音が響く中、壱椰の声に軽く返事をした。
そして僕はすぐに思い出した。
お風呂に入る前に、鎖を外していたことを。
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