アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
26
-
「いっ…!離せよ!慧都!!」
寝室へと無理矢理連れて来て、両腕を拘束する。
好きなのに、大切なのに、抵抗されても、拒絶されても、それなのに…
今の僕は頭に血が上っていて、きっと壱椰に優しくできない。
心の中でごめん、と謝る。
そして鳩尾に蹴りを入れた。
「かはっ…!」
完璧に入った蹴りで、壱椰は苦しそうに顔を歪め体を丸めて噎せる。
「人間ってさぁ…急所がたくさんあるんだよ。ほら、ここ蹴られると息しづらいでしょ?」
「…し、づらい…よ。お前の、せい…で…けほっ」
苦しいハズなのにそれでも壱椰は僕を睨む。
痛みに歪んで、睨みつけてくる表情でさえ愛おしく感じてしまう僕は狂っているのだろうか。
「今日はゆっくりさせてあげようと思ってたのに、バカな壱椰。自分で自分の首を絞めるなんてね…」
僕は笑みを浮かべたのに、壱椰は怯えた表情をする。
時計は16時を少し過ぎた頃だ。
明日は講義が僕も壱椰もあるが、壱椰には当然行かせる気はない。
せっかく捕まえたのだから。
逃す気など無い。
一生ね。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
26 / 87