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「気持ち良かった?」
「…うるさい」
乱れた呼吸を整えながら、問われた質問に答えずプイッと顔を背ける。
「さっきは素直で可愛かったのに」
「男に可愛いとか言うなよ」
「壱椰は可愛いよ?気持ち良くて理性なくなっちゃうところとか」
ぼそっと耳元で囁かれては耳を押さえてバッと慧都から距離を取る。
「違うっ…!あれは…っ」
あーもう、恥ずかしすぎる。
このまま流されてたら、ずっとこのままになってしまうかもしれない。
こんな関係間違ってるんだ。
自分に言い聞かせる。
「…もう寝る」
「お風呂は?」
「動けないからいい」
とは言ったものの身体は汗と精液でベタベタで、正直気持ち悪い。
けれど身体中怠くて、動く気にはなれない。
「ちょっと待ってて」
そう言ってリビングを出て行く慧都の背中を見てからソファーに横になった。
「はぁ…」
どうしてこんなことになってるんだろ…
俺は、普通に慧都と友達で居たいだけなのに。
いつから、お前は…
「お待たせ。今拭くからそのまま横になってていいよ」
湿らせたタオルでベタつく身体を拭いてくれた。
こんなに優しくて、しっかりしてて、相手なんて選びたい放題なのにどうして俺なんだろう。
もっと良い人がいるだろうに。
そんなことをぼんやりと考えながら、大人しくされるがままになっていた。
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