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「腰が痛い…」
目覚めて開口一番、俺はそう呟く。
大きなベッドで目を擦る俺の隣には、アルファムの姿が既になく、微かな温もりだけが残っている。
「アル…早起きだな。身体を起こすの手伝ってもらおうと思ったのに」
俺は、横を向いていた身体をゆっくりとうつ伏せにして、両手をついて身体を起こそうとする。
「いたた、いつもより痛い…。アルっていつも元気っていうか絶倫っていうか…。あんなに大きなモノでしこたま突かれて、俺のお尻大丈夫かな…」
そう思ってお尻に意識を向けてみる。大きなモノが入っていた違和感は感じるけど、大丈夫みたいだ。
それもそうか。アルファムが、魔法と薬で充分に柔らかくしてくれるから、あの時は気持ちいいだけで痛みはない。
だけど奥深く激しく強く突かれて揺さぶられた為に、俺の全身が筋肉痛なのだ。
俺は、ベッドからそっと足を降ろすと、えいやっと気合を入れて立ち上がる。
ぷるぷると震えながら隣にある自室に入り、クローゼットから服を出して、何とかシャツとズボンに着替えた。
「まだ朝早いみたいだな。アルは執務室かな」
俺はアルファムの部屋に戻り、扉を開けて廊下に出る。
長い廊下を壁に手をついて歩いていると、遠くにリオの姿が見えた。
「リオ!おはよう」
「あ、カナデ!」
俺が声をかけると、リオが走って来て「どうしたの?」と慌てる。
俺が笑って誤魔化すと、「ああ、そういうことか」とリオも笑った。
「昨日のことで心配したアルファム様に抱き潰されたんだね。相変わらず仲が良くて何より。そんなに抱かれていたら、あれが無くても子供が出来ちゃいそうだよね」
「ん?あれ?子供?どういうこと?俺、男だから産めないよ?」
「あっ…、うん!そうだよねっ!カナデごめんっ!今の話は聞かなかったことにして!お願い!」
リオが、必死な形相で俺の肩を掴む。
そんなこと言われても、すごく気になる。
「えー?なんか気になるんだけど。昨日アルも変なこと聞いてきたし。ねぇ、もしかしてだけど、この世界では男でも産めたりするの?俺は、別の世界から来たから無理だけど」
「ど、どうだったかな…っ?ところで!今、城の外に昨日カナデと店で一緒だったっていう男が来てるよっ」
「えっ、ほんと?きっとルートだ。俺、お礼を言わなくちゃいけないんだ。ちょっと行ってくる!」
俺は、走り出そうと足を踏み出したけど、力が入らずに倒れそうになる。
すかさずリオが抱き留めてくれて、「俺が連れて行ってやるよ」と笑いながら背負ってくれた。
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