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朝食は、パンに卵と野菜を挟んだサンドウィッチとフルーツだった。
お腹が空いてた筈なのに、サンドウィッチを数口食べただけで、胸がつかえて食べられなくなってしまった。
あまり食べないのも心配させてしまうと思い、桃のようなフルーツを何とか食べた。
紅茶を飲んで手を合わせると、我慢出来なくなって倒れ込むようにベッドに上がる。
「カナ…大丈夫か?熱が上がってるではないか!リオっ、薬と冷やす物を持って来てくれ」
「はい!あ…でも、シアン様が言ってましたけど、袋が出来るまでは薬は飲めないって…」
「なに?…ああ、確かに言ってたな…。とにかくシアンに聞いてきてくれ」
「わかりました。カナデ、待ってて!」
パタパタと足音がして、リオが部屋を出て行く。
俺は、肩まで布団を被ると、アルファムに気づかれないようにお腹をさする。
俺を見て辛そうな顔をするアルファムに、俺は笑って見せた。
「アル…、大丈夫だから。俺、頑張るって言っただろ?だから平気だよ。それに、これからの方がもっと大変だって言ってたじゃん。今からそんなに心配してると、禿げちゃうよ?」
「…そうだな。だが、心配するなというのは無理だ。俺も覚悟を決めたことだとはいえ、おまえが苦しんでるのを見るのは、やはり辛い。苦しみを、俺と分け合えたらいいのにな…」
「そんな優しいこと言わないでよ。甘えたくなっちゃうじゃん…」
「いいぞ。好きなだけ甘えろ」
「アルぅ…。じゃあキスして。それと今から寝るから、起きたらプリン食べたい」
「プリン?ああ、おまえの好きな甘いやつか。いいぞ、たくさん用意しておいてやる。他には?」
「俺のお腹…撫でて。ちゃんと袋が出来ますようにって」
「こうか?」
アルファムは、俺の唇にキスをすると、布団に手を入れて、俺のお腹に触れた。
俺は、アルファムの手に意識を集中させる。
すると、アルファムが、いきなり布団と俺のワンピースのような部屋着の裾を掴んでめくり上げた。
「なっ、何してんだよっ!」
「直に撫でた方がいいだろう。ほら、暴れると熱が上がるぞ。じっとしてろ」
「うぅ…」
そう言って、俺のお腹が見えるまで服を上げてしまう。
俺は、もぞもぞと両足を擦り合わせた。
だってワンピースの下は、何も履いてないんだよ!
いつも見られているけど、俺のモノが丸見えで恥ずかしいんだよ!
アルファムは、俺の気持ちを知ってか知らずか、何事も無いようにお腹に手を当てると、何度も撫でた。
その時のアルファムの緑色の目が、とても優しくて、俺は少し涙ぐんでしまった。
それに、アルファムに撫でられて、不思議と痛みもマシになった。
良かった…と安堵してると、俺の服を元に戻そうとしたアルファムの手が、俺のモノを掠めた。
思わずビクンと跳ねた俺を見て、アルファムが「どうした?」と意地悪く笑う。
アルファムは、優しいのか意地悪なのかよく分からない。
俺は「もう寝るからっ。アルは仕事してっ」と睨んで布団に潜り込んだ。
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