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不良
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「秋葉!」
「っ!」
後ろから、大きな声で呼ばれた。
びっくりして思わず固まっていると、その主がもう一度僕の名前を呼んだ。
「秋葉 咲斗!聞こえなかったのか?」
いえ、聞こえてました。
びっくりしただけです……
「な、なんですか……?」
少し振り向いて主を確認する。
担任の先生だった。
「いやお前、昨日のテスト、順位下がってただろ?大丈夫か?なんかわからない所とかあったら、教えてやる。」
テスト……そういえば、いつもは学年1位なのに昨日は3位に落ちていた。
どうしてと言えば、理由は簡単。
「あ、咲斗くんごめんねー?席借りてたっ!」
全てはこの男、古都和樹のせい……。
古都さんは学校で有名な不良で、サボるのは当たり前、人を困らせることが趣味な超不良だ。
そんな彼が、僕の隣の席になってしまった。
それからだ、授業に集中できなくなったのは。
「あの……そこ、僕の席。」
「ぎゃはは、それでな、その時……」
駄目だ。友達と話してて聞こえていない。
(僕なんかじゃ、どうにもならない……)
誰か、助けて。
その時、古都さんと話していた不良仲間の1人が、僕を睨んだ。
「あ"?なんだよ聞こえねー」
「っ!ご、ごめんなさい……!」
なんで……
なんでこんな目にあわなきゃいけないの?
女子達がこっちを見て何か話してる。
男子は見ているだけで、助けようともしない。
(なんなんだよ、ほんとに………)
助けられないくせに、中途半端なことしないでよ。
ほんと……
「死ねばいいのに。」
「あ"?」
あ、やばい。
人生終了です。
ーーー
秋葉 咲斗(あきば さくと)高1
優等生だけど気が弱い。
不良が苦手。
たまに口が悪くなる。
古都 和樹(ふると かずき)高1
学校内で有名な不良。
実は咲斗のことが好き。
そんなに怖くない。
秋葉 優人(あきば ゆうと)高2
咲斗の兄。
ヤンデレでスパダリ。
咲斗が他の奴の所に行くなら監禁する。
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