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12 side傑
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side傑
私は現有栖家代表の大和様の命令で伊織様が11の時から使えている
伊織様のご両親は伊織様が小学5年の時不慮の事故で亡くなっている。
その後伊織様の実の父の弟君である大和様が伊織様と双子の弟君を引き取ったのだ。
初めて出会った時は笑顔でなにを考えているかわからない方だったが、慣れるもので段々と分かるようになった。
2時ごろ屋敷の巡回をしているとまだ伊織様のお部屋から明かりが漏れていた。
おおかた奥様からまた無理難題を
押し付けられているのだろう。
到底一人では手に負えない量を平然と任せ、自分は旅行とは性根がお悪い。
長期休み中でなかっただけ
少しはマシかもしれない
それにしてもこの家での生活は伊織様への負担があまりに大きすぎる
─────────────────
「伊織様おはようございます。学校へ行くお支度をいたしましょう。」
「ぇ?もう朝?」
シャッと開けたカーテンの向こうから太陽の光がさす。目をパチパチしながら聞くあたり今日も仕事に没頭して気づかなかったのだろう。
あれからいく日かたち、学校に行きながらも寝ずに仕事をこなしている。
「傑俺これから着替えるからこれお母様に送る準備しといてくれる?」
「かしこまりました」
これはまた…
大量の書類にUSB
よく一人で終わらせるものだ
「ごめん遅くなった」
あれから完成されたものを海外にいる奥様に送り、玄関に車を回していた。
「いえ、フルーツをご用意しました移動中少しでもお召し上がり下さい。」
「うん、ありがとう」
にこりと絶対食べる気のない笑顔を向けられる
これは柊さんか他のお三方に頼まなければいけないな
もう何日もまともに食べてないし何より寝れてないようだから。
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