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* Scent.4 *
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初めて体感する目の前の光景に、立花はすすり泣きながら抵抗する。
伸ばした手はあっさりと絡み取られて、指の間を埋め合わせ解けないようにされた。
もう片方の空いた手は弛んだシーツを掴んでいて、吸い上げられる度にぎゅう、と爪が白くなるくらいにそれを握り込んだ。
「あぁ、あっ……は、あぁ……!」
自身への刺激も、後ろを蕩けさせられるのも、同じくらいに気持ちよかった。
立花が腰を捻って逃れようとすると、涼風は足を抱え上げてさらに強く、立花のものを啜った。
「ひっ……うう、あっ、あぁ、ん……だめ、でちゃう……! 離してっ……いやぁ……」
じゅぶ、ぐじゅ……と、快楽を通じてとめどなく溢れる体液が、シーツに溢れることはなかった。
羞恥と快感から逃れるために、結んだ指を握り込むと、涼風もそれより強く握り返してくる。
──こんなの、まるで恋人みたい……。
行為が始まれば、次々と与えられる快楽と逃げ出したくなる程の苦しさで、恥ずかしいという感情なんて湧かないのに。
抑制剤の効果か、それとも涼風が満たしてくれているおかげなのか。
怯えていた飢餓感は信じられないほど薄い。
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