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灰色の瞳のとら猫のお話31※
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「あぁ…っ」
涙目のトラは、眉間を寄せながらガクガクと唇を振るわせている。
「トラくん…?」
龍崎は、心配になり顔を覗き込むと、灰色の瞳からほろりと涙が溢れる。
零れ落ちた涙は、下腹部の上の精液と一緒になった。
「ばか龍崎」
はぁはぁと、半開きの口から呼吸を繰り返すトラ。頬を染め、恨めしそうにこちらを見ている。その表情が、どれほど龍崎の欲望を煽っているかの自覚は無い。
「ま こ と」
反抗的に名字で呼ぶトラを言い直させる。
「…」
その言葉に、むっとトラは頬を膨らます。
「真琴ってさっき、いってたじゃん」
龍崎が、トラの頬を伝った涙の後を指で撫でる。
「もう言わない」
「なんで?」
「…」
トラは、ちらりと自らの下腹部をみた。萎えたトラの性器と、2人の腹が性液でよごれているのを、トラは目に入った瞬間から更に頬をそめた。直に龍崎へ睨め付けるような視線を向ける。
「…んっ」
龍崎が、精液と涙の混ざった体液を指ですくった。敏感になった柔肌を触られ、ビクッと過敏にトラは反応する。
「??」
怪訝そうにその様子を見つめているトラ。龍崎は、指に絡ませたトラの精液を自らの唇の中へ入れた。
「なっ!?」
龍崎の赤い舌先に、白濁した体液が絡んだ。
「な、にしてん…っ!?」
ニヤリと龍崎が笑ったのは束の間。龍崎は、そのままトラと唇を合わせた。
「ちょっ!…りゅ、ざきっ!」
なにしてんだよっ!
と、トラは、龍崎から逃れようとする。しかし、後頭部を掴まれ逃れる事が出来ない。鼻の奥に青臭い液体の味が混ざる。
「んぁっ、っふあっ…!あぁっ!んっ!」
ねちゃねちゃと唾液とは違う、粘着質な体液が舌先にまじる。さらに、2人の唾液に交じって、どっちともつかなくなって、あげく広がる癖のある味。
「おしおき」
龍崎が、唇を放し、べろっと舌をだす。
「…っ!?」
トラは、唇を拭う。自らの精液を飲まされる事になるなんて思わなかった。
「嫌いになりましたか?」
龍崎に尋ねられる。確信的な質問だ。
「なるわけねぇだろ!馬鹿!」
トラは、顔を赤くした。
「なら、良かった」
ニコリと微笑んだ龍崎は、満足そうにトラをベットの上に倒した。
「トラ、煽った責任はとれよ」
微笑んだ龍崎の表情は優しいのに、瞳の奥はトラを追いつめようと光っている。低い声の龍崎にドキリとした。龍崎は、トラの両足の裏を持ち、腰をぐりぐりとトラの後孔に押しつける。
「ぁんんっ!?」
龍崎は、上身を起こしたまま腰を進めた。
「あっ、ぁあっ…りぁっ、崎っ…ぁんんっ!」
ぺろっと舌で口角を舐めながら、トラは龍崎に見下ろされる。
「ちょ、ぁあっ!…んぁっ、ふっ!あ、ぁあっ!」
トラが快感に喘ぐ姿を見つめながら、腰を進めている。
「あぁっ!あっんぁっ!、あっ!だ、だめっ!あぁっ!」
時折、腰のリズムの中にビリッとするような、チリッとするような快感にトラの身体が跳ねる。
「ああ…ここですね?」
龍崎は、トラの反応から何かを知ったらしい。というか、それを見極めるためにトラを見下ろしていたようだ。龍崎は、トラがひと際反応を見せる場所を入念に責めた。
「あぁっ!だめっ!龍崎っ!ああぁっ!」
「セックスの時は、真琴って言えって言ってるでしょ」
龍崎は、ニヤリと微笑みながらトラの性器をキツく掴んだ。
「あぁっ!な、なにっ…ッ!」
キツく掴まれた、トラは涙目で龍崎を見つめた。
「おしおきです」
そういって、執拗に責められる。
「ぁあっ!な、なに…ッ!わかんないっ!」
今まで、トラがどんなセックスをしてきたのかが分からない。
少なくとも、自分の身体で知る範囲ではない、刺激を与えられている事に、困惑している様子だった。龍崎は、それだけでだいぶ心が満たされる。
「ぁんっ!龍崎っ!だめっ!そこだめっ!」
強情なトラに、龍崎は言う。
「そう?トラくん気持ち良さそうだけど…?」
何度も執拗に責め立てて、腰を穿つと、トラの性器は硬くなるが、龍崎が性器を強く握っているので熱が身体にこもってもどかしくなる。
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