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目覚めれば side:ポチ
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side:ポチ
痛みの中で目が覚めた僕は彼の腕の中に居た。
身体には包帯が巻かれてて腕には点滴がされてる。でも、病院とかではなく彼の家。服なんて着てないのに首輪はしてる。そんな状態。
時間守れずにたくさんお仕置きされたけど、ちゃんと彼のポチに戻れたことに安堵する。
彼の温もりでお仕置きも全部、僕のためにしてくれたと錯覚させられる。
ふかふかのベッドで布団にくるまって、彼の腕の中で寝かされてる状態を幸せだと感じてしまう僕は壊れてるのだろうか?
寝ている彼の顔を見ながら、そんなことを考えてたら、幸せの時間は終わりを告げて彼が目を覚ました。
「ポチ、起きてんのか?」
僕は小さく頷く。
彼が動いたことで、身体の傷が痛み思わず表情が歪む。
「痛いか?身体。まあ、あんだけ無茶苦茶に殴って蹴って切りつけて犯せば痛くない方がおかしいか」
多分、綺麗に手当てされてるけどお仕置きの後の僕は酷い状況で、今も一人で立ち上がるのは無理。
「点滴、もういいだろうから外させる。あと、怪我の状況も見せるから呼んでくる。大人しくそのままでいろ」
そう言って彼が僕の頭を撫でる。
撫でられて、思わず涙が流れた。
「少し触っても痛いか?」
違うと、僕は首を振って答える。
「撫でてもらって幸せだなって……そしたら涙が。泣いてごめんなさい」
手当てされて、優しくされて、愛されて嬉しい。多分、僕は彼になら何をされても嬉しいんだと思うけどやっぱり、痛みより優しさのがいい。
「お前、狂ってるな。まあ、そう躾けたんだけどな。良い子だポチ」
褒められただけでも嬉しすぎるのに、彼は僕にキスを落としてベットから出て部屋を後にする。
正直、僕はどうやって彼の所に戻って来れたのか分かってない。
それでも、彼の所に居るということは戻って来ない僕を探してくれて、僕の意思で逃げた訳じゃないことを確認して連れ戻してくれたのだろう。
そして、約束守れなかった僕を捨てることも嫌いになることもせず、躾け直してくれて側に置いてくれている。
それだけで満たされてる。
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