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独り寝の夜 side:ポチ
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動かすたびに走る痛みで、彼が寝かせてくれたベットから動けない。
治る前にどうせまた傷つけられるからこの痛みとはずっと付き合う覚悟が必要だと思う。
今日は独り寝……意識がある時に1人で寝るのはとても久しぶりだ。
彼の温もりがないことがとても不安になる。
彼と出て行ったのは、はじめて見たがおそらく彼の父親だろう。
彼が父親に対していい思いを持っていないことは知っていたから、物音で起きてしまった僕は彼の見られたくない所を見てしまったって焦った。
結局、罰を与えられる事にはなったけど、彼が少し満足そうにしてるのを見れてホッとした。
彼の望む僕でありたい。
自分の意思とは別に既にそう刻み込まれてる。たった1ヶ月だけど彼は的確に彼の理想と僕の自身を近づけるために躾けてくれた。
そもそも、彼の理想と多分そんなに遠かった訳じゃないと思う。
元々、痛みに弱かった僕はすぐに意識を飛ばしてしまってたけど、最近はご褒美やお仕置きの時は彼が寝ていいって言うまで飛ばなくなった。
多分今日は眠れない。
1人で泣きながら朝を待つ。
そして戻ってきた彼に愛してもらうんだ。
そんな事を思っていたらせっかく止めてもらった涙がまた溢れてくる。
僕は壊れてると自分でも思う。
でも、彼の望む壊れ方ならそれは調教であって破損ではない。
1人静かに啜り泣く。
夜が明けるまで。
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